2012年3月11日日曜日

大橋弘宜さんの場合


1)C.I.Y.講座に参加した動機・理由
C.I.Yに参加したキッカケは、そもそもイベント自体を発見していたことなのでしょう。なぜ発見できたかは1年前くらいになってしまうので、正確には覚えていません。ただ、Twitterで誰かのツイートを見ていてそこからだった記憶があります。今では当たり前になりつつありますが、個人が情報を発信できることで、その鮮度や切り口が面白ければ十分にその人を見ている価値があると、断言できます。それは雑誌をお金を出して買うよりも、一ページを切り取ってしかも無料で得られるイメージがあります(時間は使うわけですけど)。

告知文などを見た時、アイデアを交換するというコンセプト、また自分を編集するという雰囲気が手に取るように分かりました。これは絶対面白いだろうと。それは、コンセプトの時点でぐっとくるものがありました。

ゲストは知らない人が多かったのですが、それよりも編集とかキュレーションって言葉で何が見えるのか、というかそういう考えにもっと触れてみたい(例えば書籍でデザイナーの人の仕事術とかそういうのは好きなんですね)と思って参加したと思います。


2)参加しての感想(印象的だったゲスト、言葉、等)
全部ではないですが、各ゲストの言葉というよりも、トークを通しての雰囲気はよく覚えています。例えるなら、そのゲストの人と今後関わることとか、何かやっていたらその人らしいな、と思える感覚です。ゲストからみたらちょっと気持ち悪いかもしれませんが()、会場にはそのような共有の渦みたいなものが沸き起こっていたと思います。もちろん参加者による部分はあるのでしょうが。

僕にとって安心というよりも再確認という意味で、この手のシゴトを考えるイベント(として感じているのですが)に出ている感じがあります。つまり、自分の生き方、動き方というのを肯定したいというのがあります。ただ、それは自分の中での肯定であって、世の人に肯定させたいというのとは少し違います。ただ、そこから水が溢れ出るように、「楽しくやろう」とシンプルに提示したい思いがあり、それをC.I.Yではやはり多種多様な考えが文字通りあり、確認できました。

言葉でいえば、最後のC.I.Yメディア集中講座で、後藤さんの言葉だと思いますが、「ビジネスするよりサバイバルする、そのほうがしっくりくる」といってたのが、僕にも違和感なく、確かにそうだなあと思っています。お金は確かに大事だけど、お金を稼ぐとなるとどうしてもお金が主目的になりやすいというよりも、なってしまいがちです。日々懸命に生きられる、または生きているとは、良くも悪くも、自分に誠実に生きないとなかなかそれを継続することは出来ないと思っています。

CIYメディア制作集中講座

  



3)参加後の自分の変化(今後どうしていきたいか、現在、具体的にやっていること、等)

2011年2月、10月と参加していく中で、正確には、僕の中の話ですが、2011年は「シゴト」ってものを考えて、考えながら企画をして、そして、「シゴト」で終わった年でした。別に哲学者のように考え続けているのがシゴトっていう領域までいってませんが(そこまで狙っていませんが())、確実に、もっとシゴトについて考えたい人がいるし、場を作っていったほうがいいんだろうなと思いました。それは顕在化されているというより、潜在的な印象です。ちなみに、シゴトとカタカナで書いているのは結構こだわりがありまして、「仕事」と漢字で書いてしまうと、やらされている、既存の仕事しか表現できないからです。稼ぎと仕事は違うってのが共通前提であれば楽ですが、そうではないのが今、だと思っています。

そういうシゴトを考える場、なら色々なアプローチが出来ると考えました。少し補足すると、顕在化しているシゴトを考えるニーズとは、フリーランスや自営で自分で考えて動ける、またはお客さんがかなり近い人にとっては結構当たり前の話だということです。潜在化しているのは、企業に勤めていたりして、なかなかそれを考えるキッカケがない、時間も場所もない。そういう人が「今のままでいいのだろうか」という声があるとき、色々な情報と声が個人レベルでも入ってくるようになって、自分だけの問題でもないなあと思ってきたのかなと予想しています。時代が読めないので、どう見るか考えるかが重要であって、使えるノウハウみたいなものが価値を持つ前に、前提や文脈を読む必要があるという感じですね。

さて、僕は名古屋が拠点になっているので、まず地元で仕掛けていこうと思いました。2月のC.I.Yの時でもぼんやりと頭にはあったのですが、10月に参加をして、やはりやらないとと思いを強めて、C.I.Yの形式をうまく参考にして、ゲストを読んで話してもらう形を踏襲してみました。それが「ぼくらのシゴト」というイベントです。今は初期より拡大してまして、月1第一土曜日に朝7時~9時の2時間でやるのが基本です。朝早いのに皆さん来てくれています。来てくれる方は、勤めている人も多いですけど、ゲストも毎回違うのがいいのかもしれません。特徴なのは、ゲストは毎回二人いまして僕ら(友人の上田さんと企画しています、彼も僕と一緒にC.I.Yは参加してます)のつながりで呼んでいます。それと、ゲスト二人に2時間枠を渡すので、僕らは最低限の挨拶程度しかせず、ファシリテーション的なことはほとんどやっていません。ラジオ番組風なものと、朝の時間で楽しむそれをコンセプトにしています。

また、夜編も企画していまして、それは平日夜にお時間ある方を対象に、こちらは僕らの一方がファシリテーションで入ってやっています。こちらは、形をしっかり作っていくイメージです。

それらに関連して、ゲストに営業をかけたり、より多くの人に知ってもらうために、Webでバックナンバーを簡単にですが見えるように今、マガジンを製作中です。お金をかけずに、いかにやるかが大事だと思っています。

お金的な話をすれば、マネタイズみたいな言葉が格好いいですけど、やっていることは結構地味で泥臭いのかなと思います。僕にとっては、最近企画としてやろうとしているのは「働き方コーチング」というものです。
20代を対象にして、Webで集客していきます。いわゆるキャリアカウンセリングというと、就職や転職とかの相談になってどうも発想が狭い気がします。別にその手の仕事を否定してるのではなく、単に拾えてない人がいるのではということです。また、コーチングも少しポジティブだったり、自己開発みたいな印象が強く、何かちょっとハードルが高い印象もあります。その間ぐらいを狙うイメージで、「今後の働き方について色々考えたり、トライしている」自分を媒体というか、メディアといいますか、自由に使っていいので、話し相手になりますよ、アイデアを出しますというものになります。

継続をしていくためには、稼ぎも必要ですし、個人的にはどんどんビジネスを仕掛けていく、またはアイデアを提供して、多くの人と一緒に色々な企画を仕掛けて楽しい、面白い社会を作っていこうとしています。ここらへんの考えは、独立していからあまり変わりません。むしろ、C.I.Yとの出逢いがそれらをしっかりと再確認させてくれ、また自分の中で一つの大きなものを定着させてくれたと思っています。

僕の現在の興味は、自分が企画するのも面白いですが、もっと企画を仕掛けてくれる人を増やすことでもあります。また、一面から見ないのはちょっと嫌で、あなたはそう見るけどそう見ない人もいるよね、というのが大事だなと思っています。それはシゴトもそうですし、お金も、色々な事柄、ニュースもそうです。きっと僕にとって、シゴトを考える、のがもっと必要だという感触は、自分の肯定の部分もありますが、自分が充実していてもっと色々できるということ、そしてあと、シゴトが人生の多くを占めるからこそ、遊びとして、また愉しんでやるという考えにしたほうがより自分の人生を面白く出来る戦略だと捉えたのだと思います。

名古屋からこれからもどんどんC.I.Y的なことを仕掛けています。
面白い社会をつくっていきましょう。

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