2012年3月11日日曜日

松村倫也さんの場合


1C.I.Y. 講座に参加した動機・理由

iTohenのトイレで告知ポスターを見てC.I.Y.を知り、まずゲストに惹かれたことが参加したキッカケであることは明確に覚えています。特に、ティーンの頃影響を受けたTokionの発起人ルーカス・BBさんが、次々とメディアを作り出した経緯、なぜ日本をベースにしようと決意したのか、ということをじっくり聞いてみたいと思いました。
他のゲストの方々も、一つの専門性を持っていることはもちろん、枝葉のように様々なプロジェクトを手掛けていることもあり、そのヒントを掴みたかったことも理由の一つです。私自身、前年に編集者後藤繁雄さんが主催するSUPER SCHOOLを受講していたこともあり、「編集」というテーマをより多角的に探りたいという時期でもありました。

ルーカス・B.Bさん(撮影:久保木裕子)














2)参加しての感想(印象的だったゲスト、言葉、等)

前半はゲストの紹介・トーク、後半は参加者のポストイットを読み上げて場作りを行い、比重を半々にしたことで、一つの空間に皆の意識が収斂されていた。イベントによくある主客の分離はなかったように感じました。ゲストとファシリテーターと参加者を共通の意識がある集まりとして、密にコミュニケートできる土台を作り上げていた事は微笑ましい光景でした。私は2回とも参加して、どのゲストとも込み入った話をすることができ、中には、C.I.Y.後にご飯を行ったり、事務所を訪問したりと、新たなつながりが生まれ、つくづく参加してよかったと実感しております。
アサダさんと後藤さんが、ファシリテーターというより、インタビューアーのようにゲストの発言をつむいで聞き出していたので、手元のメモには、普段から抱えておきたい言葉たちが散りばめられることになりました。
「一国の首相を変えるより、一家のみそ汁の味を変える方がむずかしい。」(藤本智士)」
「メディアを持っていることは、会いたい人に会いに行ける最短距離。」(馬場正尊)
「形にしてしまうことで、自分を次のステージに進ませる。」(馬場正尊)
「やるっきゃないんだよ!」(橘ジュン)
「流行りを追うのではなく、自分が感じたことを伝えたい。」(ルーカス・BB
「散歩したり、人と出会ったり、そうやって生きてきた。」(ルーカス・BB
「狭く濃いアプローチをしないと、広く届かない。」(アドロック)
「公私混同しまくればいい。自分たちでできることは何でもする。」(忽那裕樹)
「誰かに会うことほどのエンターテイメントはない。」(米田智彦)
「業界のことは、業界で決めている。それはちがうんじゃないか。」(松下弓月)
「人の考えや心を変えることはできないが、行動は変えることができる。」(山口悦子)
「フリーペーパーを通して、倉敷という街に愛着を持てるようになった。」(赤星豊)
「異化効果。日常見慣れたものを違う視点で見せる。」(茶谷恒治)
「向こうから声を掛けられるようになること。それが最大の営業。」(藤原明)
「信頼できる人は、人の悩みを解決してくれる。すると、相手がこちらを向いてくれる。」(藤原明)
自分を整理させることでもあり、参加している方も改めて思い返すことのできる言葉だと思い、挙げさせていただきました。一人一人にストーリーがあった上で想いが発せられているだけに、その人自身を形作っている言葉のようにも思えます。そして、自分の言葉で語ることができた時、自ずと領域を横断して、自分が何者なのかわからなくなるような感覚を味わう時が来るのではないでしょうか。その頃には、C.I.Y.な人になっているんでしょうね。ミライの自分を想い描くのがとても楽しみです。


3)参加後の自分の変化(今後どうしていきたいか、現在、具体的にやっていること、等)

C.I.Y.を通じて、仕事以外でのコミュニティがさらに増えたことが大きな収穫です。その中でも、C.I.Y.に参加していた人同士で、「ビブリオバトル」という書評イベントの一員となり、現在でも奈良県立図書情報館で定期開催しているのは特筆すべきことです。誰に言われるまでもなく、フリーペーパーを作ったり、コラボイベントになったり、メディアに取り上げられたり(私も一度、新聞に掲載されました)と、まさしくC.I.Y.な動きになっています。本が好きなのは前提としてあるのですが、このコミュニティが今度、どういった形態になっていくのかが、楽しみなところであります。C.I.Y.のゲストの方を呼んで、イベントを開催できれば、C.I.Y.への恩返しになるのではと思い、企画を練っている最中です。
普段は広告業界で働いており、その方面での新しい出会いや、プライベートのカルチャー界隈での活動でもリンクする人とのつながりが生まれています。一所不在ではあるが、それぞれの場所には共感する波長が流れている。そういったつながりから、これからもコトづくりをしていきたいです。

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